昔の避妊具です。
「サンシーゼリー」は、薬局で「ゼリー」といえば、「サンシー」のことといわれるまでになったし(発売元の山之内製薬は、その後「スキン」を発売、キャッチフレーズの人気も手伝って市場シェアを40%強に伸ばした)、「マダム・ジュジ・ユ」も、その対象を二五歳以上の「主婦」にしぼったことも効いて、翌年からの売り上げを驚異的に伸ばしています。
しかし、それにしてもなぜ、肌合いのまるで違うこのふたつのキャッチフレーズが、これほど受けたのか。
理由はいろいろあるであろうが、「サンシー」の方は、なんといっても、キャッチフレーズそれ自体で、「1姫、2太郎」と家族計画を示してみせたことと、1、2、3とつないでいくリズムのよさ、覚えやすさにあるのでしょう。
この系列に属する言葉には、古くは、金鶴香水の「一滴、二滴、三滴、素敵」があり、この後にも、「1部屋、2あかり、3コンセント」(松下電工)、「カステラ一番、電話は二番、三時のおやつは文明堂」などがあります。
また、「マダム・ジュジュ」の方は、当時の人気女優、木暮実千代を起用して、ターゲットを「二五歳」以上という年齢層にしぼりこんだこと、「お使いになってはいけません」という、その頃の日本の広告にはほとんど見られなかった否定形をたくみに使ったことなどに、その成功の原因があるように思われます。